【完】俺様教師に愛されて。
「凪原にはあげて、俺にはくれないんだ」
「ちょ、せんせ……っ」
「美加のマドレーヌ、食べたい」
キュッと私の制服の袖口をつかみ、少し潤んだ瞳で私を見る。
そしてどんどん、私に顔を近づけてく……
「な、なな……!?」
「美加、ねえダメ?」
甘ったるい声で、先生は私の首筋に頬をスリ寄せる。
唇が、軽く肌にあたる。
「先生、やめっ」
「マドレーヌちょうだい?」
「〜〜〜っ、あ、あーもう分かりました!分かりましたから!!」
先生から体を離すように、椅子から立ち上がり私は後ずさり。
そして鞄の中からマドレーヌを一つ取り出し、先生に突き出した。