【完】俺様教師に愛されて。



「美加……」

「あ、先生」


ふと、先生の口の端に、マドレーヌのカスがついていることに気づく。

それをとろうと、手を伸ばす。


「み……か?」

「マドレーヌのカス、ついてます先生」


グッと指先で、先生の唇の端のそれを拭う。

すると……


「美加、な、今……っ」


カアアアアッと、先生の顔が真っ赤になる。


「先生?」

「や、こっち見んな……!」

「何でそんなに顔真っ赤……」

「べ、べべ、べ別に、顔真っ赤じゃないし!美加の指先が口に当たりそうになって、それで恥ずかしいワケじゃないからな!!」


……先生、心の声がだだ漏れすぎです。



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