【完】俺様教師に愛されて。



「最初俺は、美加のことを普通の“生徒”だと思ってた」


ポツリ、と、まるで独り言のように言葉を繋いでいく。


「でも今は、美加のことが好き。自分のモノにしたいって、思ってる」

「え……」

「だって美加は、他の生徒とは違ったから」

「違うって……」


何が違うと言うんだろうか?


「ほら、美加は英語の点数が他の生徒より格段に悪いだろ?一年生の時から」

「それが何か?」

「だからなんだよ。俺が美加のこと、気になりだしたの」

「………はい?」


私の英語の成績が悪かったから、私を気になりだしたって、こと……?



< 79 / 343 >

この作品をシェア

pagetop