【完】俺様教師に愛されて。



「なに言ってんの美加!こんな暗い夜道を、美加一人で歩けさせるワケないじゃん!!」

「倉本と歩いている方が確実に危険だと俺は思うがな」

「義実それどういう意味?」


ギロリと緒方先生を睨み付けた倉本先生は、「とにかく、美加は俺と帰るの!」と言って私の背中を押した。

そのまま、第一自習室をでる。


「じゃーな義実!今度邪魔したらただじゃおかねえからな!!」


ガラッ!と勢いよく、倉本先生は扉を閉めた。


「倉本のヤツ……まさか、塩川にあそこまで本気だったとは。でもなあ倉本、覚えておけよ」


「お前と塩川は、教師と生徒だって言うことを」と緒方先生が呟いたことを、

私は知るよしもない……。



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