ヤンキー彼氏×ヤンキー彼女

その日は、親父に言われまくりながら、やっと仕事を終えた‥。

疲れたから美龍に癒してもらおうと、電話をかけた。

『‥もしもし。』

「美龍?元気か?」

『まぁまぁかな?』

「なんだそれ!!」

少し元気なさそうな声だったが、あんま気にしなかった。

それから少し話してると、

『ねぇ陽虎‥。』

「ん?」

『あたしが、春からアメリカ行くって言ったら、どうする‥?』

「‥は?」

何言われてるかわかんなかった。

『もしもの話。』

「行くのか?」

『‥今、お母さんが帰って来てるの‥。』

「‥‥‥」

『今年、豹牙は卒業でしょ?それで、アメリカに支社があってそこの支社長を豹牙に任せたいって‥。』

「‥あぁ。」

『そうすると、あたしが一人になっちゃうから、アメリカに来なさいって‥。』

「行く‥のか?」

情けないけど、それしか言えない‥。

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