ヤンキー彼氏×ヤンキー彼女
あたしは教室を抜けて、屋上に来た。
最近のお気に入り。
誰も来ないし、風通りいいし、気持ちいいんだ。
「‥‥。‥‥き‥。」
―‥なんか聞こえる。
「黒崎。風邪ひくぞ。」
あたし寝てたのか。
てか、
「誰?」
「人がせっかく起こしてやったのに、誰ってなんだよ。」
起こしてくれた奴の正体は赤沢だった。
最近、赤沢を喋ること多い気がする‥。
そういえば、
「何であんたここにいんの?」
「そこ?あぁ‥ここ俺のお気に入り。んで、ここで寝ようと思って来たら先約がいて、寝てたってわけ。」
「そ。」
あたしのお気に入りだったのに‥。
そんなことを考えていると‥、
ガチャっと、ドアが開いた‥。