黒猫は野良猫★
「……前に進む為、かな」
「‥ふーん?」
「たぶん‥もう交わることはない。一度開いた距離は…縮むことはないんだ」
「…絶対?」
「絶対」
「お前ら席に着けー!!!」
浪ちゃんの声を聞き、僕は自分の椅子に座った。
晄君も慌てて自分の席に着く。
「あんなに仲がよかったのに?」
「晄君、崩れるのは速いんだ。どんなに血が繋がってても、崩れるのは‥あっという間だよ…」
僕はそれだけ言うと、浪ちゃんをみた。
どうやら或は、違うクラスらしい。
流石に、或までこのクラスに入れるわけにはいかないみたいだ。
はぁ‥
どうしたらいいんだろ‥
僕をガン見する魁ちゃん、チラッと見る駿ちゃん、微笑みながら見ている閨ちゃん……
僕はどうしたら
いいんだろうか‥