黒猫は野良猫★
…本当に時間がないんだ
「玖音が知ったら‥怒るね」
「…当たり前ですよ」
「ふふっ…いつか来る永遠の別れが‥もう直ぐだと思うと悲しいね」
僕は目を閉じ、小さな声で囁いた。
「貴方を独りにはしません。俺も一緒に死にます」
どうやら或には聞こえていたみたいだ。
或‥君が
そこまでする理由はないよ
「或は生きなよ」
「嫌です」
或はそれだけ言うと黙った。
僕はゆっくりと目を開ける。
「君も頑固な子だね‥。或は…死ぬ必要なんか……ないんだよ?」