黒猫は野良猫★
子猫たち
「手当ては…応急処置で‥いい」
「…わかりました」
僕は或が用意していた吠羅が運転する車に乗り、一度家に帰った。
子猫達の元に早く行きたい僕は、或に簡単な応急処置しかさせなかった。
血もだいぶ止まっていたから大丈夫だろう。
「行こう」
「はい」
僕らは吠羅が運転する車に乗り、黒猫の倉庫に向かった。
…生きてて
僕は車の中で、ただ祈ることしかできなかった。
吠羅が抜け道を使ってくれたおかげで、いつもより早く黒猫の倉庫についた。