黒猫は野良猫★
無邪気に笑う柏さんと、顔色を全く変えない艶さん。
なんだかとても…不思議なオーラがあった。
他人なのに‥
なんだか不思議な感じ…
僕は少しだけ、この2人のことが気になった。
…なんでだろ
そんなことを思っていると、僕の携帯がなった。
「はい」
《浬音か?》
「…父さん?」
《そうだ。今から行ってもらいたい場所がある》
「…どこ、ですか?」
《お前の為に用意している倉庫だ》
…っ!?
もしかして…
《下見して来なさい。お前の最後の自由だ》
父さんはそれだけ言うと、電話を切った。
…最後の、自由