黒猫は野良猫★
「りー」
「ん?」
或がいつものように僕を呼ぶ。
「俺が共に死ぬことを決めたのは‥運命だからだと思う」
「‥え」
「じゃなきゃ俺が死ぬことを選ぶとは思えない」
或の言葉に僕はなぜか納得した。
でもなんか‥
或からは強い決意が感じられる。
しかも…
裏或だし‥
「りー。俺はアンタを、独りにはしない」
「…或」
「ずっと側にいる。アンタが泣くなら…いつでも側にいるよ」
「‥絶対?」
「絶対。俺は…ずっと浬音の側にいます」
或はそう言うと、僕の頭を優しく、ゆっくり撫でた。