黒猫は野良猫★
「おや?新入りさんですか?」
扉を開けた先には、優しそうな若い人がいた。
「…はい。龍雅です」
「龍雅くんですね。ちょっと待ってて下さいね」
優しそうな若い人は、ニコニコしながら事務室?のようなところに入っていった。
僕はグルッと、部屋を見回した。
「…凄く綺麗なところだね」
「あぁ。それに校舎よりデカいな」
「うん。縦も横も、大きい」
僕と玖音が話していると、優しそうな若い人が出てきた。
「玖音くんと浬音くん?」
「‥あぁ」
「ふふっ。理事長に気に入られているんですね」
優しそうな若い人は、僕等を見ながら微笑んだ。
僕と玖音は顔を見合わせた。