黒猫は野良猫★
「明日から学校だ……大丈夫か?」
「…少し、不安だけど‥きっと大丈夫」
「ホントか?」
「うん。玖音が一緒だから大丈夫」
僕が言うと玖音は、クスッと笑った。
「ずっと一緒だ」
僕は嬉しくなって、玖音に抱きついた。
玖音は温かくて、いい匂いがする。
香水じゃなくて、玖音の匂い。
僕はいつも玖音に抱きしめてもらう。
母さんはそんな僕らを見て嬉しそうに笑う。
「今日の夕飯は、浬音が大好きなハンバーグを作ってくれるらしいぞ」
「ホント?」
「あぁ。よかったな浬音」
「うんっ」
僕は母さんが作るハンバーグが大好き。
柔らかくて、肉汁が沢山出るハンバーグ。
僕は晩ご飯が早く食べたくなった。