黒猫は野良猫★
「浬音。もう少し頑張れ」
「う‥ん」
僕は必死で、意識を保とうとしていた。
だけど、出血と最後に受けた魔風の総長の攻撃で、目が霞んできた。
「浬音?」
「‥っ」
「浬音!?浬音っ!!!」
あぁ‥
僕の大好きな人が
僕の名前を呼んでる‥
答えなきゃ…
僕は必死に身体を動かそうとしたけれど、全く動かない。
どんどん、意識が遠くなっていく。
もう…ダメ‥
僕はフッ‥と、意識を手放した。
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