黒猫は野良猫★
「貴方は玖音さんを裏切れない」
「なんで…」
「俺は監視役として、ずっと貴方を見ていましたから、わかります」
或は真っ直ぐな瞳で僕をみる‥
或の瞳には…希望という光がない。
絶望の色しかない。
「‥覚悟できてますか?」
「なんの?」
「………………玖音さんと、離れる覚悟です‥」
「あぁ‥そんなのないよ」
あるわけない。
僕は…玖音が大好きなんだよ?
でも‥
「でも……それが運命だから。僕がやらなきゃ‥玖音が危ない」
或は黙って空を見上げた。
僕もつられて、空を見上げた。
綺麗な空は‥好き
玖音が好きだから…僕も好き。