黒猫は野良猫★
「…どういう意味だ、浬音」
玖音は凄く怖い顔で僕をみる。
光を失った玖音の瞳に‥少しだけ僕が映っている。
「僕はもう僕じゃない……せめて玖音だけは‥何があっても玖音でいて」
こんな事しか言えないけど、君に伝わるかな?
まぁ‥伝わらなくてもいい。
僕が伝えておきたいんだ。
「‥玖音。大好き。大好き大好き大好き………玖音は‥僕を嫌ってね…」
僕は教室から出た。
或は何も言わずについて来る‥
他人から見たら、意味不明だろうね。
だけど…
僕にとっては
大切な瞬間だったんだよ?
玖音
生きる意味を…ありがとう