黒猫は野良猫★

バシッ!!


｢っ!?｣



俺は背中を叩いた奴を見るために、勢いよく振り返った。



｢…てめぇ｣

｢うきゃっ!?ごめ～ん!そんなに強く叩くつもりはなかったんだよ!?｣

｢…魁。一回逝っとくか？｣

｢イヤァァァ!!!｣



俺の背中を叩いたのは、生意気すぎる魁だ。


一応、元気づけようとしてんだろうけど、痛い。



｢……加減…｣

｢うわっ!?いきなり喋んなよぉ!!｣

｢…うざい。……バカ…魁｣

｢うきぃぃぃぃ!!!ちょっと黙れよ、バカ駿夜!!｣

｢……黙るの…お前｣



駿夜はウザそうに、魁の相手をしている。



いつもの事だが…

あまり喋らない駿夜が

今日はいつも以上に喋っている


駿夜なりに…

気を使っているんだろう