妹じゃなくて!
「お父さん!この子…」



 あたしが、子犬を抱き上げて、びっくりしてると、お父さんが出てきた。



 そのあと、お母さんも来た。



「もう…お父さん、千夏のために買ったのよ。祐馬くんが引越して寂しいだろうって」



 お母さんは呆れ顔だ。



 柴犬の子犬だ。



「かわいいだろ。千夏の子だよ」
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