妹じゃなくて!
 ゆうちゃんは、そっと手を差し伸べた。



 あたしは、そのままゆうちゃんに手を伸ばして…抱きついた。



「うん…!待ってる…!絶対待ってる…!」



 ポロポロと、泣きじゃくりながら。



 人目を気にせず、泣きじゃくった。



 さっきまで気にしてたのに。



「うん、待ってて。絶対…千夏のもとへ帰るから」
< 331 / 400 >

この作品をシェア

pagetop