妹じゃなくて!
「いいよ、千夏ちゃん」



 増川選手は、立ち上がると、パンパンとズボンを叩いた。



 そして、キッとゆうちゃんを睨みつける。



「彼女をほったらかした、辛い思いさせたお前に、言う権利はない」



「千夏をほったらかした覚えはない!」



「じゃ、なんで女と歩いてたんだ?千夏ちゃんの携帯に、なんで彼女というやつから嫌がらせメールが来るんだ?」



 あ、ゆうちゃんの彼女という…あの人…。
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