妹じゃなくて!
 あたしのことを、ぎゅっと抱きしめた。



「俺が、愛するのは千夏だけだ。お前なんか眼中にない。これ以上、俺の千夏に手出しするのは許さない。今度なんかしてみろ。ただじゃすまねえから」



 …ゆうちゃん…。



 やっぱ…あたしは愛されてる。



 あたしが愛してる何倍にも、あたしは愛されてるんだ…。



「そうだね。なんか千夏ちゃんにあったら、俺も加担するよ。俺だと、雑誌とかにも協力できる力は持ってるから」



 増川選手は、そう笑顔で言う。
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