妹じゃなくて!
 俺は千夏を引きとめようとした腕を下ろした。



 何もかも脱力する感じ。



 そこに見えた涙は何?



 今、何を思った?



 妹扱いするから泣いたの?



 …それとも…他の誰かを思って泣いたのか…?



「ほら、早く家まで連れて行って!」



 千夏の言うとおりに俺は、自転車を走らせ、家に到着した。
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