妹じゃなくて!
「…千夏ちゃん。元気ないね?何かあった?」



「マスター…。あたしどうすればよかったのかな…」



 あたしは、マスターにすべて話した。



 カフェで起こった出来事。



「…しょうがないよね…。それはもうどうにも出来ないことだよ。人生の中では」



 人生の中…。



「何かあったら、いつでもここにおいで。話聞いてあげるよ」



「マスター、ありがとうございます」



 あたしは、マスターの言葉ひとつひとつに頷いた。
< 57 / 400 >

この作品をシェア

pagetop