それでも君を。



どこにいこうって

決めたわけではなく

ただ無言で歩き続けて

ついた先は、近くの公園。

2人のお決まりの

デートコースだった。




「昨日一日、考えたよ」



「うん」



「一日経っても、気持ちは変わらないの?」



「うん、ごめん」



「あたしがっ…、あたしが晃が誰を好きでもいいっていっても?」


「中途半端なことは、しなくないんだ」




そういった晃の目は

まっすぐだった。




迷いのない

しっかりとした意思だった。


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