それでも君を。
さよならの決断
「おはよ、莉乃」
「あ、みなみおはよ」
「大丈夫?」
皮肉なことに、
別れ話をした昨日は火曜日で、
次の日の水曜日は学校で。
目の腫れが引かないまま
学校へ向かっていた。
「なんとか…」
一番仲のよいみなみには
昨日の夜に電話をした。
昨日と言っても
12時をとうに回っていたから
今日と言うべきだろうか。
「ちゃんと寝れた?」
「一応、ね。みなみこそ寝れた?遅くにごめんね」
ほんとうは一睡も
できなかった。
いくら考えても、
私のなかで理解ができず
答えが出せなかった。