妄想俺様彼氏



「実衣が待ち合わせに来ない原因はお前か?」



沈黙も破るように口を開いたのは拓也くんだった。


「はぁ?待ち合わせって何だよ」


意味が分からないと言うようにそう椎斗は言葉を投げ捨てる。


「ってか…なんでお前と実衣が一緒なんだよ」


ふっ。っと拓也くんが微笑むと・・・



『わっ!!』


いきなり拓也くんが私の手を引っ張って握りしめた。


「俺ら、このクラスの実行委員なんで。」



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