妄想俺様彼氏


ふと私はそんな事を思っていた。


「実衣。明日休みだし、デートしよ?」


椎斗は最後の花火が散り終わって私の方を向く。


明日?何にも無いし…


『うん!!どこに行くの?』



「それは明日のお楽しみ。」


椎斗は人差し指を唇にあて楽しそうに言った。


『……?』

何かあったっけ……?


私は首を傾ける。


「明日になれば分かるよ」


そう言うだけで他に教えてくれなかった。



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