妄想俺様彼氏

Birthday




「着けば分かるよ」

『そりゃ…着いたら分かるけど…』

「じゃあいいじゃん」


私はそんな成り立たない会話をしながら目的地も分からぬまま椎斗の後を付いていくだけだった。





「はい。ここ」


そう言って連れて来られたのはちょっと庭が広い普通の家だった。



『…?ここどこ?』


キョロキョロと家の周りを見渡す。



「どこだと思う?」


分かる訳無いじゃんっ!!



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