妄想俺様彼氏



『くすっ。なんで命令?』


恥ずかしそうな椎斗はやっぱり珍しく笑ってしまった。


「いいんだよ。そんな事よりプレゼント」


後ろから可愛いラッピングの小さな箱を持ってきた。


「気に入ってくれるか分かんないけど…」


そう言いながら私は小さな箱を受け取った。


『開けていい…?』


「いいよ。ああ…緊張する…」

『なんで椎斗が緊張してるの…?』


緊張してるのは私だよ…


「い、いいから」



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