夜叉の如く舞う姫
人であった頃
須堂呉羽。
ごくごく普通の家庭に生まれ普通に14年生きてきた。
けれど私が14歳の頃、私の両親は事故で死んだ。
ううん。事故なんかじゃなかった。
飲酒運転だったんだ。
けれど奴等が高官だったせいで両親が信号無視したことになってしまった。
私は世間から冷たい眼を向けられた。
高官に迷惑をかけたとして・・・。
私はたまたま警察官がその話をしているのを聞いてしまった。
元々私は武道に精通していたからすぐに行動を始めた。
「私は必ずやりとげてみせるよ。」
こうして私は人であることをやめたんだ。