夢へ走れ!! ~小さな夢の向こうには~【完】
ベンチから鳴り響く、応援。
あたしはこの空気が好きだったりする。
だって、ここは唯一強い弱い、先輩後輩関係なく勝負出来るところじゃない?
そりゃぁ、バスケ経験は先輩の方が多いし、バスケのセンスがあるかどうかも強さには大きくかかわると思う。
でも、ここだけは…
“応援”だけは、上下関係なく声を張り上げる。
あたしだって別に凄い強いわけじゃないし、試合に出れずに終わる時だってある。
でも、その時はその時で、この試合に勝つ気で応援するんだ。
…で、誰よりも大きい声で応援して、少しでもコートに立っている先輩達に届くようにする。
どんな状況でも…勝っていても負けていても、応援は凄い勇気になるから。
だからあたしは、精一杯の声で応援するんだ。
「ハンズアップー!!」
「ナイスカット!!」
「ナイッシュー、あーみ!!」