夢へ走れ!! ~小さな夢の向こうには~【完】
応援をしているあたしに、声がかかる。
「奈月、交代」
そう言ったのは、勿論…顧問の竹井先生。
「ハイ。誰と交代ですか?」
「奏音と。ディフェンスはいつもの。奈月は上に上がって、ゆりあを下にさせて。わかった?」
「OKです。次、交代お願いしまーす」
横でオフィシャルをしている子に声を掛ける。
「ピ――」
「ピ――」
審判の笛の後に交代の笛が鳴り、中に入った。