夢へ走れ!! ~小さな夢の向こうには~【完】
「奏音」
「ハイ、何か不具合ありました?」
「いや、特には無いが……その黒い笑み見て相手がビビってるからさぁ…」
「何言ってるんですか~。これはあたしの武器の一つですよ?」
「それはわかるが…これじゃぁ練習にならん。K中の実力はこんなもんじゃない。奏音で力が半減されてるみたいだから、交代してみた」
「ん~…でも、奈月も同じ様なところ持ってると思うんですけどねぇ……」
あたしがそう言うと、竹井先生はハッと笑う。
「奈月と奏音は別物だよ。奈月は奏音ほど黒くない」
そんな竹井先生に、あたしもニッと笑う。
竹井先生…
それ、褒め言葉として受け取っていいんですよね?
てか、褒め言葉として受け取らせてもらいます。