夢へ走れ!! ~小さな夢の向こうには~【完】
【瑠依side】
コートの中を走り回る、女バスの彼女達。
その中には我が姉・愛海もいる。
ワーワーと、応援が聞こえる中、コートを走り回る彼女達。
それがどんなに快感か、俺には表現出来ない。
それは確かに俺が好きな瞬間で、それが確かに力になる。
隣には真剣な瞳をした悠大と、面白い物を見つけたように目をキラキラさせている京。
こいつ等はどんなことを思って、この試合を見ているのだろうか。
ま、悠大が見てるのは一人しかいないわなぁ~。
今日は…ただ単にこの試合を楽しんで見ているだけか…
じゃぁ、俺は何って、本当に何なんだろうか。
確かにK中の練習試合なんて滅多に見れるもんじゃねぇし、面白い。
愛海も楽しんで試合してるみたいだし、俺はそれを見れるだけでいいのかもな。
俺がバスケをし始めたのは、愛海がバスケをすると言ったからだし、確かにバスケは好きだけど、愛海や遥、京には劣るだろうな。
あいつ等は本物のバスケバカだから。
まぁ…俺もその中に含まれているらしいが?