夢へ走れ!! ~小さな夢の向こうには~【完】
☆*:.。.立中バスケ部、来たり.。.:*☆





「行って来ます!!」


「え、ちょっと遥?!朝ご飯は!?」


「遅刻するからいらないぃ―――!!」




お母さんらしき人とそんな会話をしながら家から出て学校まで走り出す、一人の女の子。


それがあたし、下出遥(しもではるか)。


今年受験の中学3年生だ。


…とは言っても、今は部活一色。


一応、立石中学校(たていしちゅうがっこう)…略して立中の女子バスケ部に所属してる。


背番号は7で、ポジションはフォワード。


身長159cmと言う、どこにでもいそうな中学生だ。


唯一違うと言えば、ちょっと他の子よりバカでアホ、と言うこと。


気にしたことないけどね!







あたしは走り続け、やっと学校まで残り50m…と言う距離まで来た。


…が。






聞こえたのは、




――キーンコーンカーンコーン




と言う、チャイムの音。






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