夢へ走れ!! ~小さな夢の向こうには~【完】
相手は悠大って、わかってる。
でも、何故か…
ドキドキして、体中が熱くなる。
て、手汗大丈夫かな。
なんて考えてみるけど。
ダメ。
ドキドキしすぎて…あたし、可笑しくなっちゃいそうだ。
そりゃ、元々可笑しいけど!
これ以上バカになったらどうするの!!
かぁぁ、と音が鳴ったかのように赤くなった顔を隠すように俯く。
悠大はあたしが「手」と言った意味がわかったのか、少し焦ったように手を放す。
「…わり」
「あ、うん…」