夢へ走れ!! ~小さな夢の向こうには~【完】
「おい、着いたぞ」
「あ、うん!…気をつけて帰ってね?」
そう言って、悠大を見詰める。
悠大と別れるのが名残惜しいと思ってるあたしは、贅沢者なのかもしれないけど。
悠大が好きだって気付いた今は、しょうがないと思う。
そんな気持ちも、恋の一つだと思うから。
「あぁ。お前もさっさと家入れよ」
「うん!」
「じゃぁな」
悠大はそう言って去って行く。
あたしは、その背中が見えなくなるまで見つめていた。