夢へ走れ!! ~小さな夢の向こうには~【完】
「ま、しばらくバスケへの気持ちを勉強に向けなよ」
「ヤダァ―――!勉強嫌いー…」
「はぁ、鬱陶しいよ!つーか早くかえろ。あたし勉強したいし」
ゆりあの言葉に「うぅー」と唸りながらも教室から出る。
…本当にうぅー、だよ。
だってあたし、この世で唯一嫌いなものが勉強だもん!!
別に特別バカなわけじゃないよ?
点数はいつも平均点よりちょっと下くらいだし、特別凄い悪いってわけでもないと思う。
…ま、この間のテストは悲惨だったけどね。
でも、勉強してるよりもバスケしてる方がよっぽど楽しいし!
ゆりあは頭良いからいいかもしれないけど…
あたしはバカだし!
勉強嫌いだし!
てか今までも勉強期間で部活休みになったことあるけど、まともに勉強したことないし!!
「…あ、そう言えばさぁ……今回のテスト悪かった奴、部活があろうがなかろうがお残り勉強だって。…しかも二週間」