あの頃の想い
第一章
始業式
春
それはいろんな出会いの季節。
でも私は出会いなんかいらない…
私は再会したい……
そんなことを考えていると誰かに背中をポンと叩かれた。
振り返るとそこには中学からの友達ほのかが立っていた。
「何してんの?早く行くよ!!」
「あ…うん。」
私の返事にほのかは心配そうに顔をのぞき込んできた。
「どうしたの?またあいつのこと考えてた??」
私が静かに頷くとほのかは思いっきり私の背中を叩いた。
「過去は過去!いい加減忘れて、新しい出会いを見つけなさい!!」
ほのかは少し照れながら私の前を歩いていった。