あの頃の想い
私がボーっと考えている間に副委員長が決まった。
一組の名前も知らない男子。

「じゃあ今日はこれで終わります。またしばらくしてから集まってもらうからね。あと、委員長と副委員長は残っていてください。」

先生の話が終わり、みんなどんどん席を立ち帰っていく。

「じゃあ、がんばってね美咲!」

さほとほのかも立ち上がり帰ってしまった。

「裏切り者〜」

私は恨めしそうにほのかたちが出て行った扉を見つめる。

この場に残っているのは司会をしていた先生と藤田先生。私と一組の男子の四人だった。
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