あの頃の想い
先生が電気を点けてくれて明るくなった倉庫で手分けをして用具を確認していく。

『藤田先生、至急事務室まで来てください。繰り返します…』

「呼び出しか…悪いすぐ戻ってくるからそれまで休憩しててくれ。」

そういうと藤田先生は倉庫を出て行った。
私は手を止めてマットに座った。
中島も手を止めると隣に座った。

「疲れたぁ〜」

私はそういいながら携帯をいじり出す。

「そうだな。」

「でもなんか体育祭が近づいてるって感じだよね!」

「矢野は100M走と借り物競争に出るんだっけ??」

「そうだよ〜一組には負けないから!!」

「うん。応援してる。」

そんなことを言われてドキッとしてしまう。
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