あの頃の想い
沈黙が訪れる。
私は先生に背中を向けた。
泣きそうになる。

「どうして…俺を避けるのか、教えてくれないかな??」

先生は再び私に質問を投げかける。
私はなにも答えられないまま、先生に気づかれないように静かに涙を流していた。

「ねぇ…矢野さん??」

先生は私の前に回り顔を覗き込もうとする。
私は慌てて背中を向ける。
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