あの頃の想い
着いた先は学校の近くにあるラーメン屋さん。
学校帰りによく3人で食べに来る。
終業式の日もここで待ち合わせをした。

「おばちゃん、いつもの2つ!」

ほのかが店員のおばちゃんに元気よくそういうとおばちゃんはドンっと水を置く。

「誰がおばちゃんなのかな、ほのかちゃん??」

おばちゃ…照美さんがほのかに笑顔で聞く。

「あっと、照美さんごめんなさい。照美さんはまだ若いもんね!」

ほのかは慌てて取り繕った。

「そうよ〜。まだおばちゃんなんて年じゃないんだから!!」

そういいながら照美さんは厨房に入っていく。
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