あの頃の想い
一時間ほどしてほのかの手が止まってしまう。

「美咲、疲れた〜」

私もペンを置いて伸びをした。

「ちょっと休憩しよっか」

私の言葉にほのかは嬉しそうにタバコに手を伸ばす。
私もタバコを手にとると火をつけ息を吐き出す。
ユラユラ揺れるタバコの煙を見つめながら先生のことを考える。
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