向日葵の手紙
背中に一筋の汗がつたう。
寒気がした。
「先生…日向は大丈夫なんですか…?」
「命に別状はありません」
「…ありがとうございます…っ」
二人の会話が聞こえる。
―…やっぱ日向。
「しかし日向君が倒れたと聞いた時は、本当にびっくりしました…」
―――…え?
日向が倒れた…?
『日向、1学期あんまり学校行ってないのよ』
『葵、勉強教えて?』
――ドクン…。
おばさんが歩いて行く。
おばさんに聞かなきゃ。
でも、
足が鉛になったみたいに。
その場から動けなかった。