向日葵の手紙
『優…!!起きてよ…目ぇ覚ましてよ…っ!!』
『葵ちゃん…落ち着いてっ…!!』
『葵!!もうやめなさい』
優の冷たくなった体を揺するあたしと、宥めようとするお父さんや近所の人達。
『ねぇ…帰ってきてよ!!いつもみたいに笑ってよ…っ…!!』
『葵!!』
バシィッ
お姉ちゃんがあたしの頬をたたいた。
『優はもういないんだよ!!分かってんだろ!?』
お姉ちゃんが目に涙を溜めて叫んだ。
『もう優は帰ってこないんだよ!!!』
『お姉ちゃ…』
『現実見ろっつってんだよ!!!』
げん…じつ?
『や…だっ…やだあぁ――!!!』
――…だってまだ。
好きって言ってない―――。