向日葵の手紙














「―――死なないでよ…」














「えっ?」



気づいたら、そう言っていた。



「お願いだから…死なないでよ…」



言葉が、止まらなかった。



「…いなくならないでよ…っ!」



涙も、止まらなかった。



「日向……生きてよ……」




声が震えた。

体も震えた。


でも、日向は優しく微笑んでいた。
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