向日葵の手紙





「だから、俺は…――」
「いやっ!!」



未夜が涙声で叫んだ。




「葵ちゃんは…私より立派で優しいよ……

でもそれ以上聞いたら私…もう好きでいられなくなっちゃう…」


「未…」


「諦めるしかなくなっちゃうじゃない…!!」



その場に泣き崩れた未夜。


「み…よ…」


「ひな…最後のわがまま、言ってもいいかな…」




未夜が俺に向き直った。
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