向日葵の手紙


「あれ、葵?」

日向が不思議がってあたしの顔を覗き込む。

当たり前だ。

あたしの態度がいきなり変わったのだから。



――未夜の隣に行けば?――



喉まできた言葉を、ぐっと飲み込んだ。


「葵、もしかして具合悪…」
「あたし水飲んでくる」


日向の言葉を遮って教室を出ていった。
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