向日葵の手紙




「優…あたしどうしたらいいの…?」




ガラ




ドアが開く音がして、込み上げる嗚咽を押し殺す。


涙は止まらない。


ぽたぽたと流れて落ち、シーツに染みをつくる。













「……葵」





…声が……した。




シャッ


カーテンが開く。





「…葵」




もう一度、声がした。
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